ロングステイ考


ブルガリアのシプカ村移住について考える!


 シプカに住んでいる高田氏は老後日本人の移住場所としてここブルガリアのシプカを提案しています。気候も良いし、物価(日本の1/10)も安いし、治安は良いし、少ない年金で暮らすには最適なところだと”不思議発見”でアピールしていました。私たちもそれにつられてシプカ村まで下見に行って来ました。
 氏のおっしゃるように月5万円で暮らすのは、夢ではないと思いました。本当に物価は安いです。でも何か心に引っかかって決意というところまで行きません。自分自身のもやもやを整理するために問題点を列挙し、自己採点出来るようにしました。水色の部分は自分側の問題合計50点、茶色の部分は現地側の問題合計50点の割り振りです。採点欄を右端に作りましたので興味のある方は試してみて下さい。最下段に合計点数が出ます。
その土地に肌が合うかどうか。  現地へ行って自分の肌で感じて見るほかありません。高田氏などは、この土地がぴったり肌に合うと感じたのでしょう。だからと言って自分がそう感じるかどうかは別です。で私の場合は、暮らせるだろうなという程度でした。10
言葉、キリル文字のブルガリア語で良いか。  言葉は大きな問題です。英語圏ならどこへ行っても看板も駅の名前も読めます。キリル文字は、しっかり覚えないとさっぱり解りません。発音出来れば言葉が出来なくても何とかなりますが読めなければ一人でどこへも行けません。一人でどこへも行けないと言う事はものすごい不自由を自分に課す事になります。これは英語圏と違ってかなり大きな問題です。で私は、その昔ソ連に居たことがあるのでロシア語で通しても何とかなりましたので、まあ大丈夫でした。10
3 衛生観念が合うか。  日本人の様な清潔好きにとって大きな問題です。大便をしてその紙を流さず”くずかご”へ入れます。昔ソ連にホテル暮らしをしている時がそうでした。なぜかというと現地の紙はセロファン紙のように堅く水に流しても下水管の継ぎ目に引っ掛かって、詰まってしまうからでした。だいたい拭いた紙をそのまんまにしておくと体調の良いときはまだしも悪いときは自分の臭いでも参ってしまいます。はえも容赦なく来ます。食事の時にはえが来ると身の毛がよだちます。でどうしたかと言うと、日本のトイレットペーパーは水によく溶けます。詰まらなければ良いのですから出発の時トランクの半分くらいトイレットペーパーを詰めて行きました。同じ事をすれば良いのかも知れません。家の中はこれで良いかも知れませんが、公衆便所は劣悪です。男性用の小便でも気持ちが悪いのに女性はもっとでしょう。おまけにお金も取られます。日頃から大便は外でしなくても大丈夫なように、朝晩規則的にするよう心がければ随分違うでしょう。で私は、何とかなるかなーと言うところです。 10
常識が合うか。  日本の常識は世界の非常識です。少し現地で生活すると色々細かいところでこれにぶち当たります。小さい頃から染みついた日本の常識はいとも簡単に踏みにじられてしまいます。そうかと言って簡単には変えられません。要は違っていても受け入れられるかどうかです。いちいち気にして腹を立てていると住むことは出来なくなります。ソ連で生活をしている時痛切に感じました。また逆に受け入れられれば寛容になり生活も楽しくなります。この問題は各自の資質が関わってくると思います。心のタフさが必要になると思います。 10
食事が合うか。  ブルガリアの場合は日本人好みの食材があるかどうかでしょう。魚はちょっとへたり気味ですが牛肉や豚肉をよく食べるので問題ありません。新鮮な野菜もあるようです。高田氏宅では家庭菜園で枝豆を作っていました。ごちそうになりましたがいい味してました。ただ昔のソ連時代の経験では、食べ物が合わず長いこと過ごすとほとんどの人がホームシックにかかりました。 5
日本との距離が時間的に離れても大丈夫か。  成田を出て直行便ではこられません。うまくいって1日、へたをすると2日かかってしまいます。距離的にはウィーンなどより近いのに時間距離はものすごく遠いところになります。そういうところにいて心理的に大丈夫でしょうか。ソ連時代には短期で出張にきた人でもホームシックにかかる人がいました。 5
医療はだいじょうぶか  イワンの宿でロングステイしている人の中に看護婦さんがいました。彼女が言うにはかなり医療は遅れているそうです。でも医者が居ないわけではないのです。診療の仕方が近代的でないと言うだけだと思います。私が思うには、かえって安全な医療が受けられると思います。しかし重病になる可能性もないことはないので、早めの定期診断をユーロ圏で受ける手も考えておく必要があるかも知れません。あまりそれを考えるなら日本から出ないことです。これは人によって評価が違うと思いますが、私の偏見で7点です。 10
通信手段は整っているか。  物理的、時間的距離の遠さを克服する物にインターネットがあります。インターネットが技術的に問題なく家に引くことが出来れば、メールも瞬時に届きますし、日本、世界の情報も手に入ります。従ってこれからのロングステイや移住に品質のよいインターネットの様なインフラは重要な要素だと思います。現地高田氏のお話ではADSLまではいかないものの、ISDNよりちょっとマシの400kbpi程度の通信は出来ているようです。高田氏のインターネットページのログを読むと大変苦労してシプカ村に引けるように書かれています。先駆者の努力は大変な物です。これは料金も加味して10点満点中8点というところです。 10
空き部屋はあるのか。  目下のところこれが一番の問題だと思いました。見た限りの実情を言えば、現地で一軒家を借りて住んでいるのは高田氏ただ一人です。イワンの民宿に2−3人ともう一軒の宿屋に1人だけだそうです。実績を上げているのは高田氏一人きりというのが気になります。現実問題として、もし私たちが住もうとしたときどうすれば良いかという答えがありません。私の感覚では、イワンとトーシャの宿に住む気にはなれません。残念ながらこれは30点満点中9点くらいです。 30
あなたのブルガリア移住の難易度は

 右端から2番目の数字はたとえば1番なら10点満点を表します。自分の採点を一番右端の数字からセレクトします。合計点数100点満点の内何点になるか自動的に計算します(最下段)。現地側の問題は、私の調査の結果、独断と偏見で50点満点中24点でした。ご自分で下見をされた方は自分で採点数を入れます。私のはあくまで私だけの判断です。水色部分の自分側の問題は個人個人で違うと思います。
 私の合計点数は59点、家内は52点、平均すると55.5点でした。60点以上なら最初の苦労は伴う物のの何とかロングステイ出来るのではないかと思います。でも本当を言えば70点以上は必要でしょうね!

 9番の”空き部屋はあるか”の項目はかなり大きな問題です。もし今シプカに移住を決意した場合、まずカザンルックのホテルに長期滞在して空き屋の情報を探ります。あるかも知れないし、ないかも知れません。何日かかるかも分かりません。シプカだけに限定すると出だしからかなり長期間、苦労を伴うことになります。(シプカが情報の発信源なのになぜ空き家情報だけがないのでしょうか?)今の現状では、下見はしたものの最初から気持ちがメゲてしまいます。
 私達夫婦は日本人同士が固まって住む(行動する)のは好まないので、プロブディフやソフィアの近郊でも良いと話しあいました。残念ながら後で気がついたので調査はしていません。何処に住むにせよ空家情報は必要です。  他の文化的情報や物価や経済の情報は沢山あるのにこれだけがないのです。貸家情報が少しでもあれば試しにでも住んでみようとする人がもっと増えているのではないでしょうか。

 冷静に考えると、他の国も当たってみる必要を感じました。"RASIN"と言う雑誌によるとタイやマレーシアの物価も1/10とはいかないものの近い線をいっているようです。住宅費は、4−5万円くらいで生活費のトータルは8−9万円ぐらいだそうです。こちらは実績者も多くいるようです。

 自分の客観判断の材料になればと思いこんな採点法を作ってみました。少しは参考になるでしょうか!!!

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−カウント開始2004年2月2日−