軽口雑話14

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目次
第40話 KLズッコケ修理屋1
第41話 ドリアンフリーク5
第42話 マレーシアの牛



第40話 KLズッコケ修理屋1

 マレーシアの会社のお手伝いをしていて、あちこちから電気関連の修理をたのまれます。いろいろなことに出くわしました。それを少し書いてみようと思います。

 プロファイルという研削機械があります。精度を上げるために加工品と研削盤の後ろから光を当てレンズで拡大して投影機に写し、それを見ながら加工の精度を上げて研削する機械です。
 あるとき某社の社長さんから電話があって
 「突然プロファイルの電球が点かなくなりました。新品に換えてもだめなんで、たぶんどこかの回路が故障しているんだと思います。この機械ばかりは、光が命です。納期も迫っていますし特急でお願いします。すぐに迎えにいきますから...。」
 工具を引っ担いで、迎えの車に乗り、クランにある工場に急ぎました。
 早速現場に入って見せてもらいました。
 こういう場合まずどうしてそうなったか経過を聞かせてもらいます。それによってこれからの作業の進め方を考えます。でもまだ一回もどうしてそういうことになったを聞かせてもらったことがありません。みな異口同音に、
 「突然そうなった!」と言います。でも手順として必ず聞きます。
 「電球がつかないだけでほかの動作は大丈夫なのですか。」
 「はい、ほかは大丈夫です。」
 「だめになった経緯を教えてください?」
 「いえ突然切れて、新品と換えても電球がつかないんです。」
 新品の箱をもってきて見せてくれました。
 わたしも別の新品の箱に入った電球を差し替えて見ましたが、電球はつきません。そこで定石どおり電気がきているかどうかテスターで当たっていきました。電球のソケットのところまでは電気がきています。変だなと思いながら新品といわれる電球の導通テストをしてみました。なんと切れています。別の新品の5箱のものも全部切れていました。
 何か似たようなケースがあったのを思いだしました。ホリデイビラ(ホテル)にすんでいる時のことです。
 ホテルでは照明にタングステン電球を使っています。これが良く切れます。半月に1個ぐらいの割合で切れます。電話をして変えてくれるよう頼むと、2−3日してから電気屋さんが大きな電球がいっぱい入った箱を持って回ってきます。電気屋さんは、箱から電球を出して付け替えました。ところが、変えた電球はつかず、とっかえひっかえ3本目にようやっと切れていない電球に当たりました。そして切れていた電球を元の新品の箱に入れ、「おしまい!(finish!)」といいながら帰ろうとするので、
 「切れたやつは捨てた方が良いんじゃない!またわかんなくなっちゃうよ!」余計なことだと思いながら言いました。
 「ノープロブレム、ノープロブレム」2回繰り返して行ってしまいました。
 「これだ!」経験上感じるのは、マレーの人たちは、みな同じパターンを持っています。電球が切れた時、新品の電球と交換しますが、切れた電球を元の新品の箱に入れそのままにしておきます。5回目に正常な電球が全部なくなったということです。
 作業時間は約15分、これじゃどうやってお金を請求するのかな?などと考えながら、社長さんを呼んでもらって話しました。
 「全部の電球が切れていました。」社長さんは、
 「そんな!!マレー人は全部新品だといっていたのに...。」
 「新品なのは箱だけです。」私は、ホリデイビラの電気屋の話をして、言いました。
 「切れた電球は必ずその場で捨てさせてください。絶対に元の箱に入れて戻させないように...。また同じことが起きますから...。」
 特殊な電球ですからすぐには手に入りません。その日、機械は復旧しませんでした。
 後日、社長さんから電話があって、
 「”新品”に入れ替えたらもとに戻りました。」というお電話を頂きました。


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第41話 ドリアンフリーク5

 「吉川さん今マラッカからの帰り、マラッカへ出張に行ったの。
 帰りに屋台でドリアン買ったから持ってゆく..。」チャンさんから電話がはいりました。
 夜9時チャンさんがドリアン4個とマンゴスチンを大きな袋に入れて現れました。ドアを開けると強烈なドリアンの香りがしました。
 ニライから旧道に入り、しばらく行くとドリアンの屋台が沢山軒を並べているところがあるそうです。そこのもっともカンポン人らしいおばさんの店で買ったのだそうです。
 さっそく割って食べて見ました。
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 チャンさんはドリアンは小いさめで、形のあまり決まっていないでこぼこしているほうがおいしいのだとドリアン屋のおばさんからの受け売りをしてくれました。
 上の写真の左にかかっている紐のようなものは、輪ゴムです。買うときに割ってもらってつまんで試食をしOKをして買います。割れたまま持ってくると実が発酵してしまいますので輪ゴムで蓋をします。それでも車の中はドリアンのにおいが取れるまで1週間はかかります。
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 このドリアンは、苦味と甘さが一体となったすばらしい味がしました。
 普通ドリアンはもう少し大きく、この片房に3個は実が入っていますが、今回のものは全部1個入りでした。そして種が小さいので見た目よりも果肉が十分ありました。
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 これはちょっと黄みがかかったもので苦味も甘みもありますが、発酵した感じがブランデーのような味と香りがします。前に上原社長の工場で食べたXOという名のドリアンに近い感じでした。
 房に一個というのは、味が凝縮されるのでしょうか!!
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 期待してあけましたが、虫食いでした。ドリアンを開けて虫食いに遭遇したのは初めてでした。きっと虫もおいしいのでしょう。
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 実は最後に食べたドリアンが最高でした。いや今まで食べた(初めて食べた時から)ドリアンの中でも一番でした。一口食べてあまりおいしいので、写真を撮るのを忘れ、あとからあわてて外側だけを撮りました。
 赤みが濃く、幻の赤えび(ドリアンの中でも最高の味なのだそうです。)はこれかも知れないと思いました。スィート・アンド・ビターでXOの優雅さ、クリームチーズのような滑らかさ、すばらしい香り、こんなおいしいドリアンがあるのかと、みな異口同音に
 「最高!!」と叫びました。
 で、ご覧のように外側もちょっと普通のドリアンと違っています。一番上の写真と比べて、とげの形の違いや、色の違いが分かります。中身を撮れなかったのは残念でしたが..。
 我が家の大家さんが言った様に、
 「カンポンドリアンに勝るものはない!」と思いました。


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第42話 マレーシアの牛

 マレーシア国産の牛は、あまりおいしいとはいえません。油が少なく独特の臭みがあってなじめません。ドラさんことアブドラに聞いてみたところ、彼は
 「外国産(オージービーフ)は口に合わない。独特の臭みがあっていやだ。」そうです。私と正反対のことを言います。小さいときから口になじんでいるほうが食べやすいということかもしれません。
 コールドストレージへ行けば、オージービーフ(オーストラリア牛)が買えます。日本の牛のような味は望めませんがそれでも結構満足できます。人によっては、アメリカ牛のほうがおいしいという人もいますが、このあたりではないものねだりです。
 なぜマレーシアの牛がおいしくないか、ある日本人が言うには、マレーシアはじめ東南アジアの牛は水牛系なんだそうです。油が乗っていなくて独特の臭みもその辺から来るようです。
 この牛がにあちこちで飼われています。クラン川の河川敷とか、ちょっとした木陰のある雑草のある広場、やし畑の下など気をつけてみるとあちこちにいます。
 コンドから会社に行く途中、会社から500mほど手前の左手の空き地にもいます。気をつけてみないと風景に溶け込んでみえません。たまたま牛を見つけると車を止めてカメラを構えます。道路からあまり遠くにいると画面に大きく写りませんので、時々止まってチャンスをうかがっていました。
 あるときカメラを構えていると右手のほうから2人乗りのバイクが飛んできました。小柄で色の黒い、オランアスリような感じです。
 「おめえ、こんなところで何してるだ!」
 「写真撮っているんだ。」
 「何のだ。」
 「牛の写真だけど!」
 「なぜだ?」困ったな
 「牛が好きだからさ。」口から出ました。
 「そうか、この牛はどうだ?」
 「良い牛だ!!」
 本当は良い牛かどうか分かりませんでしたけれど言いました。初めてにっこり笑って、
 「オラの牛だ。そうか良い牛か!」
 「良い牛だ!!」と私も繰り返しました。
 「もっと写真撮ってくれ!じゃあな」といってバイクに乗って行ってしまいました。
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 そんな会話の最中に撮ったのがこの写真です。飼い主がいたので牛がかなり近くによってきていました。後ろの赤い塀はパナソニックの工場です。
 ところでこの牛は水牛系なのでしょうか!
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 これは、ジョホール州ムアにあるパイオニアへ行ったとき、工場のそばで撮った写真です。この牛を見ると日本にいる牛と顔がちょっと違うように思えます。やはり水牛系なのかも知れません!!!!!


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−カウント開始2007年7月27日−