軽口雑話10


目次
第28話 3Hと5C
第29話 マレーシアの工業事情
第30話 ドリアンフリーク3



第28話 3Hと5C

 華人のチャンさと話をしている時、女性が男を選ぶ基準の話になりました。
 3高は日本の若い女性の相手を選ぶ基準、英語では3Highですがこちら流に云うなら3Hとなります。”日本では3Hという選択基準が有るけれど、マレーシアではそんなのある?”と3Hの内容を話しながら聞いてみました。”もちろんマレーシアにも華人の話ですが5Cと云うのがあります。”
ということでその内容は次の通りです。
 1)CAR
 2)CASH
 3)CARD(クレジットカード)又はCLUB(ゴルフなどの会員証)
 4)CONDOMINIUM
 5)CAREER
 彼は思いつくまま言ったのでどれが最優先されるのかは分かりませんが、順番はその人の価値観に関わって来るのではないでしょうか。さらに話を聞くと華人は相手を選ぶとき、顔や背の高い低いなど容姿に関しては判断基準は6番以下で、あまり重要視しないようです。どちらかと言うと経済が優先するようです。
 ちなみに日本の3高は、
 1)高学歴
 2)高収入
 3)背が高い
だったと思います。
 華人の方は努力して到達出来る範囲で有るのに、日本人の場合の背が高いなどの生まれつき、遺伝的要素も大きい基準は、男の側から見ると理不尽です。さらに今はイケメンとかが加われば、不平等も良いところです。選ぶ方の女性の美醜をたなに上げて言うわけですからたまった物ではありません。こういう基準で選ばれると日本人男性の方がかわいそうな気がします。
 日本にいるとき、上記の様な基準で男性を選んで結婚した人を3組ほど知っていましたが、例外なく離婚してしまいました。この3人の女性たちは結局好きな人と一緒になり、今は幸せに暮らしています。やっぱり男も女も心から好きな人と一緒になるのが本当では無いでしょうか。
 私達の知っている華人のカップルはちゃんと好きな人と時間を掛けて愛を育て、計画を立てて結婚に至っています。結婚前に相談してコンドミニアムを買いコンドミニアムができあがると結婚します。一組は先日籍を入れ、コンドミニアムで生活を始めましたし、もう一組も9月には結婚式を挙げます。日本人よりも地道でほほえましい感じがします。


トップへ



第29話 マレーシアの工業事情

 最近お手伝いをしている会社であちこちの日本企業を回る事が多くなりました。だんだん分かって来たのは、日本の企業はこちらの駐在員を減らしているように見えます。多分工場を中国にシフトしての事だと思います。
 駐在員が所定の任務を終わって帰国すると次の補充人員を置かず減らしたままにする企業が多くなりました。結果的に少しずつ縮小させているようです。  こちらのナンバーワン日本企業と言えば、松下電器ですが、こちらも工場を縮小しているという話が聞こえて来ます。あちらの部署が引き上げた。とか、こちらの部署も引き上げるらしいとか、いろいろと聞こえて来ます。
 中国へシフトして行く企業は良いとしても、ダウンしてしまった企業もかなり有ります。DVDの普及でビデオ関係の企業は殆どダウンしました。うまく他業種へ乗り換えられた処と、そのまま沈んでしまった企業に二分されますが生き残れなかった企業の方が多い様に思います。廃工場にする処が増えています。
 キャノンなどは絶好調のようで、あちこちの下請け企業が仕事をしています。
 自動車産業は概して好調ですがですが、プロトン系に噛んでいるところは、不調です。ご存じのようにプロトンはマレーシアの2つの国民車の一方の雄で三菱との合弁で始めた企業です。三菱とは仲違いをして今はヨーロッパのメーカーと組んでいます。マハティール氏の旗の下、鼻息は荒かったのですが、政府の保護を頼りにしすぎたせいか、開発力がないせいか、シェアーは下降線をたどっています。
 もう一方の国民車プルドアは、ダイハツが50%以上をもつ会社です。プロトンがシェアーを下げた分プルドアはシェアーを上げています。
 プルドア車は日本で言えば軽が中心です。660ccもありますが、こちらでは、800ccを乗せたものに人気があります。概してマレー人に好評です。
 自動車産業で仕事をしている日本企業はマレーシアがFTA交渉で、将来(5年後から段階的に緩和)自由化しても人口が2000万人しかありませんから、あまり期待していません。皆危機感をもっています。マレーシアの日本企業は交渉を見守りながらタイへ目線が行っています。タイの人口は6000万人でマレーシアの3倍ありますしFTA交渉ではタイの方が柔軟です。
 その他の自動車市場は、日本車、韓国車、ドイツ車、最近は中国車も食い込んでパイが小さいせいもあって激戦場です。今のところマレーシア政府は自動車の保護政策をとっています。2000cc以上の車は関税が100%、200%と掛かるので、走ってはいますが大衆購買層が買える値段ではありません。2000cc以下の車が殆どです。豊富な自動車市場と言うわけでは有りません。
 自動車鎖国の弊害は、中古車値段の下がらないことです。6〜7年落ちのプロトン1300CCが100万円もします。
 日本で、私は組み込み用の基板コンピューター開発をやっていました。ここではコンピューターというとデスクトップかノート型のPCのことで組み込み用コンピューターの存在すら知らない人が殆どです。日本からの製作品の依頼は量産品ばかりで、殆どがシーケンサーで物を動かす様に指示されていますから必要が無いのかもしれません。
 それでもこれからはマレーシアでも隙間産業をやらないと生き残れない時代がくるかもしれません。そうなると組み込み基板コンピューターくらいは操れないと付加価値の高い物は作れないのではないでしょうか。


トップへ





第30話 ドリアンフリーク3

 先日大家さん夫婦が表敬訪問でやって来ました。いろいろな話をして、そのうち大家さんが”食べ物は大丈夫ですかこちらの物を食べられますか?”などと聞きました。”最近はたいがいの物が食べられるようになりました。今の季節はドリアンが美味しいですね。”と言って”幻の紅蝦のD69とか猫山王D101が最高だと思います。”などと仕入れて間もないドリアン知識を披露しました。大家さん曰く、”いやいやD何番などと点けられた物ではなく無番のドリアンが最高なんですよ。”と言いました。”カンポン(田舎)のドリアン農園へ行って、朝取れた無名のドリアンを食べるのが最高です。一度行って試してご覧なさい。”
 ですぐに行った訳では無いのですが。上原さんからのお誘いでパンコール島へドライブすることになりました。帰り道、何処か街道のドリアン売りを見つけて食べましょうと言うことに、当然のようになりました。パンコール島の対岸ルムッからの帰り道、100Kmほど南にさがったあたりでドリアン売りを見つけました。もう真っ暗でした。  ”何国人ですか?韓国、日本?”と聞かれました。”日本人ですよ。三つください!””ここで食べたいのですが。”というと隅の小さな机の周りにある椅子に座らされ、凄く嬉しそうに面倒をみてくれました。
 彼らは道路にそのまま山にしてあるドリアンの中から良さそうなものを選んでちょっと割り、差し出します。本来は自分で選ぶわけですが、まだ自分で選べるほどドリアン選びに練達していないのでお任せしました。こちらは、差し出されたドリアンのわれ目に親指と人差し指をつっこんでちょっと身をつまみ出し試食をします。好みにあっていればOKで、すぐに割ってくれます。気にくわなければNOと言うと、そのまま惜しげもなく捨ててしまいます。もちろん捨てたドリアンの代金の請求は来ません。日本では考えられないことで、なんとも素晴らしいルールです。二つほど拒否しました。
 割ったドリアンを並べ、はじから手づかみで”旨い!”とか”ちょっと苦みがあって良い!”とか講釈を並べながら食べます。最初の一個は猫山王(D101)風のちょっと苦みのある味で最高でした。次の2つは少し水っぽかったもののD24系の苦みのない甘いドリアンでした。どれも最高でした。ちなみに一個RM5ですから全部でRM15です。都会で食べるドリアンの1/3の値段です。ドリアンの最盛期にはRM2まで下がるそうです。
 カンポンの裸電球の下で味合うドリアンはまさに南国の夜を満喫させてくれました。
 大家さんが言っていた名無しのドリアンの味とはこんなに旨いのかと、改めて感心しました。彼の言った事は本当でした。
 この次は朝味わってみようと思いました。


トップへ


ホームへ

−カウント開始2005年8月30日−