軽口雑話7

スバンメディカルセンターの脇に咲いていた花です。名前は分かりません!


目次
第19話 マレーシアン・イングリッシュ
第20話 理科室
第21話 キャン違い



第19話 マレーシアン・イングリッシュ

 最近、英語に自信を無くしています。もともとそんなに得意では無かったので何をいまさらという感じなのですが、マレーシアへ来て一年も経つのに聞き取れない事が多いのです。
 マレーシアの英語はマングリシュと言うことは前に書きました。これに対してシングリッシュというのもあります。シンガポールで話される英語です。これはかみさんが日本語を教えているチャンさんから聞きました。中国系マレー人から見ると随分違うものらしいのですが、私から見るとシングリッシュも中国系マングリッシュも同じに聞こえます。
 マングリシュにも中国系、インド系、マレー系で発音やイントネーションが違います。中国系はイントネーションに四声が混じっているような感じで、ちょっと聞くと中国語にきこえます。でもこれが一番聞こえて来ます。
 印度系は、タミール語を引きずっていて、Rが巻き舌で耳に付きちょとざらざらした感じに聞こえます。これはあまり得意では有りませんが集中すれば何とか聞こえます。
 問題はマレー人の英語で、よく聞き取れません。マレー人もこちらの英語が聞き取りにくいのかもしれません。マレーシアにいてマレー人の英語が一番聞き取りにくいなんて随分皮肉な話です。
 ところで、ノニッ、ベジ、ポクラン、リルビ、エクスペンシー、英語ですが何のことかわかりますか?ノニッはnot need、 欧米系にいえば no thank you! の意味で使います。ノッニッといった方が良いのかも知れません。ベジは vegetable =野菜、ポクラン=Port Kurang(地名)、リルビ、エクスペンシーはちょっと想像がつくかも知れません。リルビ=little bit(ほんの少し)、エクペンシー=expensive(高い)、の意味です。
 お店で何かを勧められて、no thank you!と言うと”ンッ”聞き返してさらに勧めて来ます。試しにノニッと言ってみました。相手はさっと引っ込みます。ベジタブルと言っても”ンッ”となってしばらくして相手は”ああ”と言う顔をします。これがベジと言えば一発で通じます。
 東南アジア英語は英語や米語とは違うモノだと言う気がします。旅行雑誌などに載っているマレーシアで英語を習おう等というキャッチフレーズは、的はずれも良いところで、そうとう無理があると思います。各々の民族でしゃべる英語はちょっと(いや、かなり)ずつ違いますが、東南アジアでしゃべる英語を習いたいという人で有ればマレーシアはもってこいの場所だと思います。
 ここはマングリッシュすなわちマレーシアン・イングリッシュの国です。


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第20話 理科室

 2003年4月頃、通風が発症し、ものすごい痛さで歩けない程になりました。仕事が忙しく運動も休んでいましたので体重が85Kgにもなっていました。168cmの身長ですから、大きくなりすぎです。通風の薬は一度飲むと一生手放せないそうです。それだけは絶対に避けたいと思いました。それにはまず体重を落とさなければいけない。そう感じていましたので思い切ってダイエットに挑戦しました。食事は元々そんなに美食をしているわけでは無かったので、なるべくそのままに、運動を主体にがんばりました。
 痛みが治まって、歩くことから始めました。それと毎日同じ時間に体重を計り、ノートに点けました。この方法は”試して合点”で、証明してくれました。1日5000歩ぐらいから徐々に多くして、毎日15000歩くらいを歩きました。それに水泳を1時間弱(2000mほど)加えました。最初の5Kgはすぐに落ちました。それからは、2週間くらい同じ体重で減りません。この間に諦めると、リバウンドを起こして始めた時よりひどいことになって仕舞います。それを乗り切ると急にストンと落ちます。しばらく体重の減ったのを楽しみ、落ち着くとまた減らない期間が始まります。そんな繰り返しで頑張ってきました。ノートの体重データはエクセルに取り込んでグラフを作って一人にやにやしたり、努力が確認できて楽しめました。9月には65Kgまで落とす事が出来ました。なんと4か月で20Kgを落としました。65Kgというと24,5才の時の体重です。急激に落としたので、女の人が赤ちゃんを産んだ直後の様に、おなかの皮がたるんでしわしわになってしまいました。いや、おなかの皮だけでなく体中がそんな風でいささか見てくれが悪くなってしまいました。かみさんは漫画に出てくるお腹を空かした仙人の様だと評しました。その事を気に病んでいたある日、プールへ行って、中村さんというおばさんに、たるんだお腹の皮を指さして、このことを話しました。プールの端でガリガリにやせたおじいさんが歩いています。”俺、あそこで歩いているおじいさんみたいな体になっちゃった。”と云いました。そのお年寄りはあばら骨が目立ってちょっと腰をまげ動作もロボットの様なぎこちない動き方で水の中を歩いています。”吉川さん大丈夫!あの人は理科室だけど、しわしわは、もうすぐ直るよ!”理科室?はじめは何のことか分かりませんでした。泳いでいる最中に急に思い当って、”ああ、なるほど!”水の中で吹き出して、立ってしまい、後ろから泳いでいる人に迷惑を掛けて仕舞いました。理科室にある骸骨の標本の事を言ったらしいのです。


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第21話 キャン違い

 数年前、仕事で松本まで行きました。車で行きましたので帰りは、中央高速に乗りました。ひどい渋滞で我慢できずに一般道路に降りて仕舞いました。一般道も渋滞がひどく甲府までたどり着くとくたくたでした。日程的に相当無理をしたので一泊して行くことにしました。ちょうどよいホテルがあったので飛び込みました。カウンターで聞くと満室とのことでした。もう運転したくないので再度お願いすると”ちょっと待ってみてください!””キャンが出たらしいので確かめて来ます。”と言ってフロントマンが引っ込んで行きました。”どうやらキャンが出たので泊まれます。”との事でした。車を駐車場に入れていると、”キャンがキャンされたので、やっぱりお泊まりになれません。”がっかりしてしまいました。頭に来て”あのキャン!、キャン!って何ですか。”聞いて見ました。”ああキャンセルの事です。”そんなことも知らないのかという顔で答えてくれました。でやっぱり泊まれませんでした。帰りの道中は疲れが倍になりました。
 マレーシアのクアンタンまで旅に出て帰りのバスがなくなって一泊した時の事です。カウンターで”ツインの部屋ありますか。””ちょっと待って下さい。”コンピューターを叩きながら”あいにくツインはありません。ダブルならあります。”それから一言”キャン?(Can?)”と聞かれました。良いですかの意味だと思います。それしか無ければしょうがありません。こちらも”キャン、キャン”でめでたくダブルの部屋が取れました。同じキャンでも一方はアンラッキー、もう一方は、めでたしめでたしのラッキーCANです。
 先日ビザ更新にシンガポールへ行って来ました。オーチャード通りのベンチで一休みしていると、一つ向こうのベンチで腰掛けながら携帯電話をしているおじさんがいました。聞くともなく聞こえて来ます。突然、大きな声で”オッケーラー!オッケーラー!キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!”思わずキャンの数を数えて仕舞いました。5つでした。シンガポールでもやっぱりキャン、キャンでした。
 この話は面白いから書こうと思ってかみさん話すと、面白いなんてとんでもないそりゃあキャン違いも良いところでしょう。一笑のもとに話はおしまいになりましたが、やっぱり書いて仕舞いました。


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−カウント開始2005年1月3日−