軽口雑話2




目次
第4話 ショッピングセンターの不思議!!
第5話 自然発生的棲み分け、人為的棲み分け???
第6話 ここはマレーシア?


第4話 ショッピングセンターの不思議!!

 ショッピングセンターは、ここでの暮らしにはかかせない場所の一つです。近くのカフォー(カルフール)は3日に一度は買い物に行きます。タクシーで15分のジャスコには2週間に1度くらは行きます。都心の伊勢丹にだって一ヶ月に一度は行きます。どこのショッピングセンターも規模は大きく、広々としています。品物も豊富で、日本と同じように何でも有ります。特に野菜売り場や、鮮魚売り場は、日本では見られないものも沢山あり、活気があります。
<返品>
 何回か行くうちに売り場に場違いなものが置いて有るのに気が付きました。たとえばお菓子の棚の中にトマトの袋入りがあったり、お砂糖の袋を取りに行ったらゴム草履袋が乗っていて、とまどった事もありました。
 どうやら買う気で籠に入れて来たのに途中でその気が無くなって、思いついた場所で置いて行くらしいのです。気が付いて売り場を見渡すと有るわ有るわ、どこにも違った組み合わせのものが置いて有ります。私達の場合だって途中で要らなくなったものは有ります。でも元の売り場位置に戻しにいきます。
 紙パックのジュースが床に置いてあったりすると常識を疑ってしまいます。でもそれがここの常識かもしれません。後で集めて元へ戻す従業員さんも大変です。
<量り売り>
 マレーシアのスーパーでは野菜、果物、乾物、魚、イカなど、ほとんどが量り売りです。選んだ野菜や果物を袋に入れて検量カウンターへ行き、秤に掛けて値段シールを貼ってもらってもらいます。係の人が品物の単価を設定し重さを計って、秤から出てくるシールを貼ってくれます。野菜の種類、果物の種類は日本よりいっぱい有ります。秤のおばさん達は一目見ただけで、瞬時に種類を見分けます。普段買い物をしても店員の対応は遅くていらいらするのにここでは瞬時にボタンを押し設定します。はじめは感心していたのですが、あるとき干し椎茸を買って来ました。干し椎茸の売り場には同じような椎茸が4種類くらいあります。レシートにはフラワーマッシュルームと書いてありました。椎茸の事をこういう風に言うのかなどと妙に感心していました。次に同じ干し椎茸を買った時のレシートを見るとドライマッシュルームと打ってあり、単価は数セントですが違っていました。やっぱり適当に押していたんだ!!!でも値段は大して違わないからしょうがないか。これが許せないとこの国では暮らして行けません。
中身のチェック
 いろいろな食品の中には、中身がどうなっているのか分からないものがあります。そういうものにぶつかると、たいてい袋が破いてあって中身を吟味した後があります。日本でこんな場面に出会った事はありませんからここだけの習慣でしょう。ものによってはえらく高い物もあります。スーパーを経営するのも大変な事の様に思えてしまいます。
<試食>
 日本では試食出来る物は、係の人が試食を勧めるか、試食をどうぞと書いてあります。ここでは袋に入っているものやパックしてあるもの以外何でも試食しています。ひょっとすると袋に入っている物も破いて試食しているかもしれません。葡萄の山など売り物がなくなっちゃうんじゃないかと思うほどみんなつまんで食べています。桃のシロップ漬け(これも量り売りです。)を袋に入れるのにまず一番大きい片を口にほおばってから袋に入れるのを見たことがあります。日本人がお行儀が良すぎるのかもしれませんが、正直あきれかえってしまいます。


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第5話 自然発生的棲み分け、人為的棲み分け???

 この暑さの中、あちこち歩き回っていて気が付くことが幾つかあります。
<犬>
 一戸建ての良い住宅はたいてい華人で日本で言えば大豪邸ですが、庭が広く犬が放し飼いになっています。そんな家が2−3軒有ると、周りにはイスラム人は住んで居ません。イスラム教では豚と犬は汚れているものとして嫌われています。ですからイスラム人は犬には決して近づきません。華人が犬を飼うのは泥棒よけにしている部分もありますが、意識的か無意識的か分かりませんが、イスラム人を自分たちのエリアに寄せ付けない効果も狙っているように思います。ところがイスラム人が犬を嫌っているのに野犬の数は非常に多いのです。それは華人が犬を飼うのは泥棒よけ目的が主でペットとしてかわいがっているのではないのです。犬は目的にあったドーベルマン系の犬が多く飼われています。ですから家をコンドミニアムなどに引っ越すと犬はそこへ捨てていってしまうのだそうです。それで野犬が増えたそうです。それも血統書付きの良い犬ばかりです。お役所による野犬狩りは無いそうです。お役所はイスラム人が中心ですから、犬にさわる様な法を作りたくないのだと思います。野犬狩りは、犬を集めるとき、集めた時犬にさわらなければなりません。結局野放しになったままと言うことでしょう。これも日本人から見るとずいぶんアンバランスな矛盾した話の様な気がします。
<袋小路>
 地図作りの時道路を調べていて、すぐそこに目的の建物があるのに行き着かない事がしばしばありました。初めのうちはどうしてなのか分かりませんでしたが、あちこち歩いているうちに分かってきました。道が各エリアごとに袋小路になっているのです。新しく町を創るとき、周りには原住民やマレー系の貧しい人が住んでいます。その人たちのエリアに建てることになるので、町全体を囲い込んでそれらの人たちが通り抜けられない様に創るのです。簡単なエリア遮断の方法は水路を使います。下水道が地中に無いので、水路を造ってそこに流しているようです。ですから水路は結構異臭を放っています。水路と言っても小さな物ではなく幅は5m以上深さも3m近くあります。川底はロスアンジェルスの川のように真ん中に小さなくぼみをつけ、いつもはそこを汚水がほんの少し流れています。スコールが来ると一時的に水位が1mくらいあがります。この水路がエリア区画の壁の役目をしています。橋を架ければ良いと思うのですが、セキュリティのためあえて橋を架けずにこの水路を利用しているようです。水路が無いところは高い塀を建てて囲い込み、袋小路にしてしまいます。セキュリティを売り物にしている町では入り口に遮断機をもうけ、警備員をおいています。これがすぐ前に建物が見えて行き着けない原因だったのです。私達が初めてホリデイビラに来るとき、地図を見て、コミューターのスバンジャヤより一つ手前のステアジャヤのほうが近いのではないかと思った記憶があります。先日大阪から下見に見えたご夫妻も同じように思いステアジャヤで下りて道に迷われました。ステアジャヤからホリデイビラに向かって近道の方向はマレー系の貧民街を行くことになります。抜けて行ければ良いのですが、水路がじゃまをしてすぐそこに見えているホリデイビラに行き着かないのです。さんざん迷ったあげくステアジャヤ近くのサンウェイショッピングセンターから電話をいただきました。来方を説明し、タクシーに乗って大回りをしてここまでこられました。
 マレーシアを歩いていて思うのは、歩く人のことは全く考えていない町ずくりになっていると言うことです。そして不便にする事によってセキュリティの効果を上げています。このくそ暑いのに歩いて出歩くなんて非常識、多少不便だって車で走ればすぐさ、セキュリティーが良い方が優先される!ここは車社会だ!とみんなが思っているのでしょうか。


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第6話 ここはマレーシア?

<商業>
 3週間に1度くらいのペースでマレーシアのあちこちを小旅行しています。いつも不思議に感じることがあります。バスで小さな町を通過してもほとんどの店屋の看板は中国語で英語=マレー語の看板が見あたりません。一瞬中国に来ている様に錯覚してしまいます。でも街にはスカーフをかぶったイスラム人が沢山います。それが不思議でなりません。50%以上を占めるマレー人の店が多くあって自然なのだと思うのですが、実際には商店を経営しているのは華人です。マレー人はその従業員として働いているだけなのです。必然的に富は数の少ない華人に集中する事になるのです。税金の納める額も華人が多い様です。前マハティール首相はもっとマレー系の人たちが主になって活躍できるようにマレー人優遇政策(マレー人の教育などにお金を掛けた。)をとっていたようですが成果は上がらなかった様です。華人は納めた税金をマレー人優遇政策で使うことにかなり抵抗をしているようです。
<工業>
 工業は日本がかなりの部分を、(松下などは一社でマレーシアのGDPの4%をたたき出しています。)後はヨーロッパ系、アメリカ系、華人系、印度系でマレー系はほんの少しです。プロトン(マレーシア唯一の自動車生産会社)はマレー系で三菱の15年前のモデル(ランサー)を作っています。民族系の自動車が有利なように法律で守られているのですが、いっこうに売れ行きはあがらない様です。外国製は最新のモデルを投入する訳ですから勝ち目は初めからないのも一緒です。やはりホンダ、トヨタ、日産、が群を抜いています。軽サイズのダイハツ車やスズキも多く見かけます。評判は意外なことにホンダがNO1です。マレーシアがF1開催地の一つになっているのもホンダの評判をあげる原因になっていそうです。


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−カウント開始2004年6月7日−